歴史
紀元前2世紀
伝説の始まり
紀元前182年、フリオ・グラコという人物が、治癒力のあると伝えられているソラン・デ・カブラスの水を飲み、関節炎を治したという、古代ローマ時代から伝わる有名な伝説があります。
16世紀&17世紀
伝説
16世紀から17世紀ごろ、源泉から湧き出た水を飲んだヤギたちの病気が治った話を羊飼いたちが話し、人々によって言い伝えられました。
18世紀
最初の化学分析
医者であり哲学者でもあるフアン・パブロ・フォルネルは、1787年、初めて水の分析を行いました。その組成は今日までほとんど変化していません。ソラン・デ・カブラスはミネラルウォーターの公式の承認を受けています。
18世紀
カルロス4世の国王令により、公共用水として認定
1790年、ソラン・デ・カブラスの水は、カルロス4世により公共用水ならび王家の土地(Royal Sites)として認定されました。これは国王とその家族が休息、娯楽、居住の場所として使用した歴史的芸術的遺産の領土のことを言います。
19世紀
泉から湧き出る清水
1826年、スペイン王フェルナンド7世とマリア・ホセファ・デ・サホニア王妃は、王妃の不妊治療のために ソラン・デ・カブラスにある泉を訪れたという逸話があります。
20世紀
「デミジョン」の時代
1903年、マドリッドでの販売が開始されました。瓶詰め機がまだなかったので「デミジョン」と呼ばれるクリスタル製のデカンタに手作業で水を入れていました。当時は水を「デミジョン」に満タンにし、荷車やラバを使って運んで販売、売り切れるとまた採水地に戻るという作業を繰り返していました。
1960年
薬局
20世紀初頭には薬局でソラン・デ・カブラスの水の販売が開始されました。1960年には「ボリン」と呼ばれる1Lのボトルが登場します。ソラン・デ・カブラスの愛飲者が増え、ミネラルウォーター訪問販売のパイオニアとなりました。
1980年
「テトラパック」、世界への架け橋
1980年に紙パックに詰められたソラン・デ・カブラスがスーパーマーケットで販売されるようになり、急速に消費量が伸びました。 そして、ソラン・デ・カブラスの姉妹品ビソラン(Bisolán、日本未発売)が誕生しました。
1997年
革新的なデザイン
1997年、新しいデザインのボトルが登場します。光が当たることで水が変質するのを防ぐために、330mlのブルーのペットボトルが採用されたのです。 この時からソラン・デ・カブラはおなじみのブルーのペットボトルで販売され始めます。
2003年
さらに広がる事業
2003年、ソラン・デ・カブラスは保管を簡単にするため、角形の1.5 Lのブルーボトルを発表しました。
2006年
誰もが認める良質な水
2006年、ソラン・デ・カブラスはバルやレストラン向けに、後にブランドのシンボルとなるクリスタル製のブルーボトルを発売しました。
2014年
チャリティーのため、ボトルの色を一新。
「#gotasdesolidolidadad」チャリティキャンペーンが始動。ソラン・デ・カブラスはスペイン対がん協会と協力し、シンボルボトルである1.5リットルボトルのピンクカラーバージョンを発表しました。このキャンペーンは大成功をおさめ、2016年には330mlボトルのピンクバージョンを発表しました。
現在
ミネラルウォーターのグラン・レセルバ
今日に至るまで、ソラン・デ・カブラスは、ミネラルウォーターのグラン・レゼルバ(スペインのワインの熟成規定のうちもっとも長い収穫後5年以上、うち樽で18ヶ月以上熟成されたワインのこと)と呼ばれ、2世紀以上の歴史を経て、品質、純度、デザインを代表する商品となりました。